M もっちパパの記録

【中学受験】模試の偏差値42.3に戸惑った夜、父親の僕が気づいたこと

小学校では普通に頑張っている娘が、中学受験の公開模試では偏差値30〜40台。最初に戸惑った父親が、偏差値の意味——母集団のレベル、模試ごとの違い、合格率50%ラインの話と、それでも一番大事にしたいと決めたことを正直に書きます。


目次

このブログでは「中学受験ログ」として、中学受験を目指す小6の娘との伴走で感じたことを、不定期で書き残しています。今回は番外編。1年半ほど前、娘の公開模試の結果を見て固まってしまった夜の話です。

小学校では普通に頑張っている。なのに、模試では平均以下だった

娘が「新5年生」になった2月の、日能研の全国公開模試。その結果を見たとき、正直に言うと、少し固まってしまった。

4科の偏差値、42.3。

小学校では、特別に飛び抜けているというより、普通に授業についていき、普通に頑張っている子だと思っていた。だから親としても、「塾の勉強にも、そのうち慣れていくのかな」くらいに考えていた。

でも、中学受験の模試では、偏差値30台から40台の数字が続いた。学校で見ている姿と、模試の紙に出てくる数字の差が大きくて、最初はどう受け止めればいいのか戸惑った。

この回も、4科では「平均より下」という数字だった。国語だけは52.6と平均を超えていたけれど、算数は38.8。4科の得点は230点で、平均点の289.9点には、まるで届いていなかった。

その夜、リビングで一人になってから、僕はしばらくその紙を眺めていた。娘には「よく頑張ったね」と笑って言えたのに、自分の中のざわつきは消えなかった。

同じ経験をした保護者の方、きっといると思う。だから今日は、あのときの僕の話を書こうと思う。

数字の意味を調べて、少しだけ肩の力が抜けた

落ち込んだまま終わるのも嫌で、僕はその夜、偏差値というものをちゃんと調べ直した。数字の正体をたしかめないと落ち着かない性分かもしれない。数字は、正体がわかると少し怖くなくなる。

わかったのは、こういうことだった。

中学受験の模試を受けているのは、小学生全体そのものではない。受験を考えて塾や家庭学習に取り組んでいる子たちが、もともと多く集まっている。その集団の中での「平均」が、偏差値50。

つまり、娘が出した偏差値42.3は、「小学生全体の中で平均以下」と同じ意味ではない。中学受験に向けて勉強している子たちの中での位置だった。

よく言われるのが、中学受験の偏差値50は、大学受験の偏差値60〜65に相当するという話。受けている顔ぶれのレベルがまるで違うから、同じ「50」でも重みが全然違う。

これを知ったとき、僕はようやく少しだけ、肩の力が抜けた。

「どの模試か」で数字は変わる、という当たり前

もう一つ、調べていて腑に落ちたことがある。

偏差値は、「どの模試を受けたか」で驚くほど変わる。

たとえば難関校を目指す子が多く集まる模試では、同じ実力でも偏差値は低く出る。逆に、幅広い層が受ける模試では高く出やすい。だから、別の塾の子の偏差値と我が子の数字をそのまま並べても、見えにくいことがある。

わが家では、同じ模試で、娘自身の推移を見ることを大事にしたいと思った。他人との一回きりの比較より、前回の自分からどう動いたか。そこに変化の手がかりが出やすい気がした。

これは投資と少し似ているな、と思った。他人のポートフォリオと自分を比べ始めると、きりがない。わが家の場合は、自分の資産が計画に近い形で育っているかを見るようにしている。

実際にわが家が、模試の結果を「良かった・悪かった」ではなく教科ごとの変化で見直した記録は、こちらに書いています。

→ 【中学受験ログ #6】6年生の公開模試、算数は急上昇。でも総合の偏差値は少し下がった話

偏差値は「合格を約束する数字」ではない

もう一つ、覚えておきたいと思ったこと。

志望校の偏差値が「60」と書かれていても、それは「偏差値60の子が必ず受かる」という意味ではない。あれは、合格率50%のボーダーラインを示しているだけ。つまり、同じ数字の子でも、受かる子と受からない子が半分ずついる。

逆に言えば、少し届いていなくても、当日の相性や仕上がりで結果が変わることもある。数字は目安であって、宣告ではない。

ちなみに、この夜のあとも、娘の偏差値は上がったり下がったりを繰り返している。6年生の春に大きく下がったときの立て直しは、こちらにまとめています。

→ 中学受験・6年生の春に偏差値が下がる時の立て直し方|わが家の記録

それでも、僕が一番大事にしたいと思ったこと

正体がわかって、数字に振り回されにくくはなった。でも、あの夜に一番強く思ったのは、実はもっと単純なことだった。

偏差値の上下で、娘への態度を変えないこと。

模試の結果が良かった日だけ機嫌がいい父親にはなりたくない。数字が良くても悪くても、まずは頑張ったプロセスを一緒に見られる親でいたい。そう決めた。

そして、これは我が家の事情でもあるけれど——偏差値を1でも上げたいと思うほど、追加講座や教材を増やしたくなる。でもその前に、家計全体の設計をちゃんとしておくことも、長い目で見れば子どもを守ることにつながると思っている。塾も、受験も、その後の大学も、全部お金が絡む。成績表だけでなく、家計の数字も落ち着いて見ておきたい。

教育費が不安になる夜に、わが家の家計をどう整えてきたかは、こちらに書いています。

→ 中学受験の教育費が不安な夜、配当金が「正解」ではなく支えになった話

おわりに

偏差値42.3の紙を見て固まったあの夜から、僕の受験への向き合い方は少し変わった。

数字は、意味を知ると少し受け止めやすくなる。でも、数字より大事なものを見失わないことのほうが、たぶんずっと難しい。

同じように、我が子の模試結果で胸がざわついた夜を過ごしている人へ。その数字だけで、お子さんの頑張りが決まるわけではない。まずは、親のほうが少し深呼吸してから、次に何を一緒に見るかを考えられたらいいのだと思う。

あの夜から続いている、娘との伴走の記録はこちらの目次にまとめています。

→ 【中学受験ログ】シリーズ目次——小6の娘との伴走記録